TOEIC公式問題集は、TOEICを制作しているETSという機関が公式に作成した問題集です。
TOEICを受けたことがある人、TOEICの勉強をしたことがある人の多くは、公式問題集がTOEICを攻略する上で欠かせない問題集だと知っていると思います。
ここではTOEIC公式問題集を効率的に使う勉強法のルールを全13にまとめてみました。
これらのルールを守って勉強すれば、公式問題集を最大限に活かすことができて、TOEICのスコアもアップします。
TOEIC公式問題集勉強法 ルール全13選
TOEIC公式問題集勉強法 基本ルール 5選
1.公式問題集が使える英語力をつける
TOEIC公式問題集を解くには、少なくとも高校レベルの英語力、特に単語力と文法力が必要になります。そのレベルにならないと、いくら公式問題集を解いたとしても、難しすぎて勉強の効果がでないというはずです。
ですので、まずは高校レベルの英語力を身につけましょう。そこまでの勉強法に関しては以下のリンクが詳しいです。

2.一周目は自力で解いてみる
公式問題集を初めて解くときは、時間をキチンと計って200問を通しで解くのをおすすめします。それから答え合わせをしてみましょう。そこで自分の得意不得意がわかりますし、目標スコアも立てやすくなります。
その際、答えはマークシートを使うか、Excelのシートに解答を入力して記録しても良いでしょう。
僕がやっていたおすすめは、ExcelにAは1、Bは2、Cは3、Dは4と数字で入力していく方法です。Excelだと解答がパソコン上に残せますし、間違えた数の計算などがしやすいです。パソコンを持っている人にはおすすめの方法です。
その方法については以下のリンクを参考にしてみてください。

3.答え合わせで間違えた理由を知る
答え合わせをする際に重視する点は、
- どうしてその問題を間違えたのか
- 時間が掛かってしまったのか
について原因を知る。
ということです。
なぜ間違えたのかが分かれば、次は同じ間違いをしなくなるはずです。公式問題集では大いに間違えて構いません。本番で間違えなければいいのです。
同じように、時間が掛かってしまった問題に関しては、次回は時間を短縮して解答できるようにしましょう。
こうして勉強していくのは時間が掛かりそうに思えますが、効果ははっきり出てきます。自分の弱点を知り、弱点を潰していくことがスコアアップの近道です。
4.知らなかった英単語・表現はしっかり覚える
公式問題集を勉強していて出会った、未知の単語・表現はしっかり覚え、難しい構文などもしっかり理解するようにしましょう。
知らない単語を知らないままにしていては、スコアはなかなか上がりません。
また、TOEICを攻略する上では語彙力はどうしても欠かせません。パート5の語彙問題などでは、英単語や熟語を知っているかどうかがスコアにダイレクトに関わってきます。公式問題集に出てくる英単語は本番でも出てくる可能性が非常に高いです。英単語帳を使って語彙力を付けるのも大切ですが、まずは公式問題集の語彙を完全にマスターしましょう。
またパート6やパート7ではTOEIC以外の英語の試験では滅多に見ないような表現も出てきます。広告やemail、最近ではチャットの問題も出てきています。
こうした文章には定型表現がありますので。それさえしっかり覚えれば、スコアアップに繋がりやすいです。
5.復習が一番大切
TOEICの勉強に限りませんが、公式問題集の勉強では何より復習が大切になってきます。リスニングにしろ、リーディングにしろ、間違えたところをどうやって復習するかが最大のポイントです。
公式問題集に出てくる問題は本番でも似たような問題が出てくる可能性が高いです。つまり公式問題集で間違えた問題も本番に出てくる可能性は高いというわけです。
それなら、間違えた問題はそのままにしておくわけにはいきません。正答の選択肢と誤答の選択肢がありますが、それぞれ、
- 正答の理由
- 誤答の理由
をしっかり確認して理解しておきましょう。
TOEIC公式問題集勉強法リスニング編 ルール3選
リスニングの勉強は上から順番にしてください。
1.聴き取れるまで繰り返し何度も聴く
TOEIC公式問題集は、TOEICと同じナレーターが本番と同じようなスピードで英文を読み上げます。つまりこの音声が聞こえるようになれば、本番でもリスニングが出来るようになるというわけです。
この時大切なのは、
「分からないところがなくなるまで聴く」。
ということです。リスニングが苦手な人はここを飛ばしてしまいがちですが、ここがリスニングの勉強法の最初の山場です。
人によっては、何十回も聴かないと聴き取れない、ということもあります。しかし、集中してリスニングを続けていれば、必ず聴こえてくるようになります。
そして多くの種類の音を繰り返し聴いて、聞こえる音を増やしていくのです。
これがリスニングの勉強法の基本です。
公式問題集でも同じように勉強するとよいです。
2.音読をする
音読も非常に大切です。
まずは音声を聴いた後に、スラスラと読めるまで音読してみましょう。
この時に気を付けるのは、音声と同じような発音をする。つまり、音声を真似るということです。
真似て発音すると、リスニングで注意するポイントがわかってきます。それがわかれば、自分のリスニング力が目に見えて上がります。それに加えて、リスニングのスピードで英文を理解できるようになるので、リーディングスピードも上がります。
最初はゆっくりで良いので、最終的には音声と同じくらいのスピードで音読できるようになりましょう。
英語の発音が苦手な人は、発音の参考書を一冊読んでおくといいです。
おすすめはこの参考書です。
ニューヨーク発 最強英語発音メソッド (動画アクセス・CDつき)
3.オーバーラッピング・シャドーイングをする
次に、音声に合わせて音読をします。いわゆるオーバーラッピングとかシャドーイングという音読のトレーニングです。
まずはオーバーラッピングから始めましょう。
オーバーラッピングとは、スクリプトを読みながら音声に合わせて発音する勉強法です。
オーバーラッピングが終わったら、次はシャドーイングをします。
シャドーイングは、スクリプトを見ずに、音声が流れた少し後から追いかけて発音するトレーニングです。シャドーイングはかなり難易度が高いので、すぐにできるようになるのは難しいです。
ただし、効果は絶大なものがあります。シャドーイングできる音声が増えると、リスニングパートのスコアが大きく向上します。
シャドーイングがしたいけど、公式問題集でシャドーイングをするのは難しいという人には以下の参考書をおすすめします。
この本は、他のシャドーイング本と比べるとかなり難易度が低めなので、シャドーイングの初めの一歩に向いています。
これでシャドーイングの基礎を学んだら、公式問題集でも試してみましょう。
TOEIC公式問題集勉強法リーディング編 5選
1.文法でわからないところはForestで確認
リーディングで文法的に分からないことは、勉強初期の頃は結構な頻度であると思います。
そうしたときに使えるのがForestという文法参考書です。
この参考書はかなり有名なので、すでに持っている方も多いとは思います。基本的な文法事項について、これでもかというくらい解説付きで書いてあります。
この参考書のメリットは、文法事項を網羅していること。
デメリットは、文法事項が詰まっているので覚えにくいということです。
ですので、この参考書は丸暗記しようとは思わず、
- TOEIC公式問題集の勉強をする上で分からないところが出たときに、索引から文法事項を探してそれを調べる。
というような使い方にしましょう。
2.文法でわかりにくいところは、映像授業で勉強する
文法は理論と実践で覚えるのがベストですが、英語にそれほど慣れていない人には、いきなり理論で覚えろと言っても難しいと思います。
そこで紹介するのが、
スタディサプリENGLISHTOEIC対策コース
です。
このスタディサプリENGLISHでは多くの映像授業を見ることができ、そこで文法を理論から教わることができます。カリスマ講師の英文法の授業はとてもわかりやすく、記憶に残るので、効率の面でもおすすめできます。
映像授業を見まくって文法をマスターするという方法もアリです。映像授業の他にも、TOEIC頻出の単語帳だったり、リスニングのトレーニングなど、さまざまなコンテンツが含まれています。
文法が苦手な人は、このアプリをマスターしてから公式問題集に入るのがおすすめです。
今なら1週間無料体験ができます。
3.パート7はまず精読し、その後速読をする
リーディングパートは解答時間がとてもシビアです。TOEIC満点保持者でも、残り時間が数分しか残らないといいます。
理由はパート7の問題数の多さと英文のボリュームにあります。最後まで解ききれる人はそれほど多くないでしょう。
そんなTOEICのリーディングパートですが、TOEIC公式問題集を勉強するときには、
- 精読
- 速読
という順番にするのがベストです。
なぜ先に精読をするかというと、TOEICの長文リーディングの問題の半分近くは簡単な問題でできていて、そこでイージーミスをしないようにするためです。
確かにリーディングスピードは武器になりますが、簡単な問題をたくさん間違えながらリーディングをしているようでは、せっかくのリーディングスピードも台無しです。
まずは精読、次に速読。
という勉強の順番を覚えておきましょう。
4.同じ英文を何度も読み返す
リーディングの問題を一度読んだら満足してしまう人がいますが、それは間違っています。
リーディングパートの英文は本番でも似たような問題が出てくる可能性が高いです。間違えた問題も、正解した問題も英文を何度も繰り返し読みましょう。
そうすると2つの効果が現れます。
- 似たようなパターンの問題に強くなる
- リーディングスピードが上がる
これがTOEICのリーディングパートでは力を発揮するのです。
ですので、本番と類似の問題が出てくるTOEIC公式問題集の英文は、何度も読み込みましょう。
それでも読み足りないときなどに、リーディングの参考書を使うようにしましょう。
TOEICリーディング参考書は以下のリンクが詳しいです。

5.パート7は毎日継続して勉強する
リーディングは毎日勉強していないと、すぐに能力が落ちてしまいます。TOEIC公式問題集のリーディング問題は問題文の長さなどが、すき間時間にやるにはちょうどいいのです。
忙しいときは1日1本英文を読むだけでもいいので、毎日英文を読んでみましょう。そうしていくうちにリーディングスピードも徐々に上がっていきます。
公式問題集を勉強し尽くす
これまでTOEIC公式問題集の勉強法のルールについてまとめてみました。
このルールの中で、
「これは自分に欠けている」
というところがあったら、それがスコアアップを邪魔をしているポイントなのかもしれません。
どのルールも誰でもできることです。
公式問題集を解くときはこの記事の13つのルールを意識しながら解いてみましょう。