TOEICのオンライン受験ってどんな対策をすれば良いのかわからない
この記事を読めば、TOEICオンライン受験の不安を解消できます
TOEICも、オンラインテストだと通常の公開テストやIPテストとは勝手がまるで違います。
そこで、この記事ではTOEICをオンラインで受ける方法から、TOEICオンラインのテスト形式まで、僕が実際に経験したことをまとめて解説していきます。
- TOEICオンラインを受験する方法
- TOEICオンラインの概要
- TOEICオンライン受験の対策方法・高得点を取るコツ
TOEIC IPオンラインと公開テストの違い
TOEIC IPテストには、公開テストとは異なる特徴がいくつかあります。
まず、試験時間や問題数が異なります。
また、結果が即時で確認できる点や、公式認定証が発行されない点が挙げられます。
項目 | 公開テスト | IPテスト(オンライン) |
---|---|---|
試験時間 | 約2時間 | 約1時間 |
問題数 | 200問 | 90問 |
結果 | 17日後 | 試験後すぐ |
公式認定証 | 発行される | 発行されない |
IPテストは、公開テストと比べて受験料が安く、結果が早くわかる点が魅力です。
TOEICオンラインテストを個人で受験する方法
現在、基本的には何らかの団体に所属するなどして受験資格を得ないとTOEICオンラインテストは受験できません。
受験当時、僕は、「アメリア」という翻訳者コミュニティーの会員だったので、TOEICオンライン試験を受けることができました。
アメリアでは、3月・6月・9月・12月と1年に4回試験が行われています。
アメリアに入会するには、年会費と入会金が掛かりますが、入会金無料などのキャンペーンを実施していることがあります。
アメリアについては以下の記事で詳しく解説しています。
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TOEICオンラインテストの特徴
TOEICオンラインテストのCATシステムとUNITの説明。それから時間配分と問題形式を説明します。
TOEICオンラインテストではCATが採用されている
TOEICオンラインテストには「CAT(Computer Adaptive Test)」という仕組みが採用されています。
CATとは受験者の能力に合わせて出題内容が変わっていくというテストのシステムです。
TOEICオンラインテストではCATが利用されているため、通常より少ない問題数で受験者のスコアが算出できるようになっています。
TOEICオンラインテストはUNIT ONEとUNIT TWOに分かれている
TOEICオンラインテストが通常のテストと異なるのが、リスニングセクション・リーディングセクション共にUNIT ONE・UNIT TWOに分かれる点です。
UNIT ONEの問題を解くとUNIT TWOの問題に進みます。
UNIT TWOに進むとUNIT ONEには戻れませんし、UNT ONEの解答の見直しや確認ができません。
TOEICオンラインテストの時間配分
TOEICオンラインのセクション毎の時間配分は、リスニングセクションが約25分、リーディングセクションが37分です。
リスニングセクションのUNITごとの厳密な時間は決まっていませんが、UNIT ONE、UNIT TWO合わせて約25分です。
リーディングセクションは、UNIT ONEが約23分、UNIT TWOが約14分となっています。
リスニングセクションでは音声に合わせて問題を解くためペースが決まっていますが、リーディングセクションは自分のペースで問題を解いていけます。
ただし、リーディングセクションではUNIT ONEで余った時間をUNIT TWOに持ち越しできません。
UNIT ONEの問題はUNIT ONEの時間に、UNIT TWOの問題はUNIT TWOの時間に解く必要があります。
TOEICオンラインテストの問題形式と問題数
UNIT ONE、 TWOに分かれるため、問題数に関しては通常のTOEICテストより複雑になります。
ただし、問題の出題内容や傾向は通常のTOEICテストと同じです。
TOEICの問題形式に関して詳しくは以下の記事で紹介しています。
リスニングセクション
UNIT ONE(全25問) | UNT TWO(全20問) | |
---|---|---|
写真描写問題 | 3問 | 無し |
応答問題 | 4問 | 5問 |
会話問題 | 9問 | 9問 |
説明文問題 | 9問 | 6問 |
リーディングセクション
UNIT ONE(全25問) | UNT TWO(全20問) | |
---|---|---|
短文穴埋め問題 | 5問 | 7問 |
長文穴埋め問題 | 4問 | 4問 |
読解問題 | 16問 | 9問 |
TOEICオンラインテストで高得点を取るコツ
TOEICオンライン受験で高得点を取るためのコツをリスニングセクションとリーディングセクションに分けて紹介します。
リスニングセクション
写真描写問題(Part1)と応答問題(Part2)は、通常のテストと同様で解き方のコツは特に変わりません。
問題は会話問題(Part3)と説明文問題(Part4)です。
次の設問が見られないため、先読み(設問音声が流れている間に次の設問を読むテクニック)ができません。
そのため、普段から先読みをしないでリスニングの問題を解くことが一番の対策になります。
ナレーションが流れている間は音声に集中して、内容を把握します。
設問が流れている間は解答に集中しましょう。
リーディングセクション
リーディングセクションは、問題のPart毎に解答時間の配分をあらかじめ決めておくことが高得点を取るポイントです。
解答時間の配分を決める際は、短文穴埋め問題(Part5)と長文穴埋め問題(Part6)の解答時間を最初に決めるのが重要です。
最後の読解問題(Part7)に使える解答時間が自動的に決まるので対策が楽になります。
なお、リーディングセクションは、UNIT ONEは比較的時間に余裕がありますが、UNIT TWOは時間が短く、問題数も多いので難易度が高くなります。
高得点を狙う人は特にUNIT TWOで問題形式毎の時間配分を決めておきましょう。
TOEICオンライン受験の対策方法
TOEICオンライン対策では、テストを受ける環境を改善することでスコアを最適化することができます。
実際に僕が行った対策は下記になります。
- イヤホンを使う
- マウスを有線にする
- コンディションの良い時間帯に受験する
- PC環境と操作に慣れておく
イヤホンを使う
イヤホンは必須で、できればノイズキャンセリング機能があるものだと安心です。
イヤホンはスピーカーよりリスニングの音声が聞き取りやすいです。
また、ノイズキャンセリング機能があればなにか物音がした場合でもそれほど気にせずに済みます。
また、万一イヤホンが耳から落ちてしまった場合や接続が切れたときのことを考えると、無線より有線のイヤホンがおすすめです。
マウスを有線にする
マウスも有線の方が安心です。
無線のマウスだと、電池切れや落としてしまう可能性があります。
電池切れは完全に命取りになりますし、リスニングパートでマウスを落としてしまうと、拾っている間に次の問題が始まってしまうかもしれません。
高機能でなくても良いので、有線のマウスを手に入れておきましょう。
なお、ノートパソコンのトラックパッドに慣れているのであれば、マウスは必要ありません。
コンディションの良い時間帯に受験する
TOEICオンライン受験では、受験時間が基本的には指定されません。
そのため、自分にとって一番調子の良い時間帯に受験するのがポイントです。
朝型の人なら朝早い時間帯に、夜に強い人なら遅い時間に受験するといった具合です。
僕は完全に朝型なので、朝5時頃に受験しました。物音もしない時間帯なので、非常に集中出来ましたよ。
PC環境と操作に慣れておく
オンライン受験では、PC環境と操作に慣れておく必要があります。
PCの操作に慣れていないと、問題を解くスピードが遅れてしまうため、事前に練習しておきましょう。
- PCの操作に慣れておく
- 画面スクロールの練習をする
- ディスプレイは23インチ以上を使用する
PC環境を整えることで集中して受験に臨めるはずです
TOEICオンラインテストは難しい?難易度についての感想
僕がTOEICをオンライン受験した限りでは、問題の難易度自体は公開テストと大差ないと感じました。
ただし、以下の点からスコアは多少変動するのではないかと思います。
ちなみに僕はTOEICオンラインの方が高いスコアが出ました。
TOEICオンライン試験で注意しておきたいこと
TOEICのオンライン受験ではいくつか注意しておくことがあります。
Macの場合Safariでは受験できない
TOEICオンラインは、2020年12月現在、MacのSafariでは受験できません。
Macユーザーは、Google ChromeやMicrosoft Edgeをインストールして受験しましょう。
TOEICオンライン受験のカンニング対策について
2021年3月から、「AI監視サービス」がTOEICオンライン受験で取り入れられ始めました。
「AI監視サービス」とはAIが不正を監視するシステムのことで、受験するデバイスのWebカメラなどで試験中の様子を録画します。
例えば、
- 受験者がの入れ替わり
- 複数人数での受験
- 不正の可能性が高い視線の動き
などを監視します。
リモート試験官サービスが実施される場合は、受験するPCにWebカメラが必要になります。高性能なものでなくても良いので、用意しておきましょう。
TOEICオンラインテストの結果確認方法
TOEICオンラインテストでは、試験終了直後にテスト結果が画面に表示されます。
また、PDFファイルでテスト結果を保存することができます。
逆に言うと、紙の公式認定証は手に入らないので、テスト結果を保存したければPDFで保存する必要があるわけです。
なお、PDFの閲覧や保存は期間が限定されているので注意しましょう。
TOEICオンラインのテスト結果は期間限定でPDFで保存できる
TOEICオンライン受験のよくある質問
よくある質問(FAQ)
TOEICオンライン受験で、パソコンの操作に慣れておくべきですか?
はい、TOEICオンライン受験では、パソコンでの操作が必須です。事前にパソコンやタブレットでの操作に慣れておくことで、試験本番で焦ることなく、スムーズに問題を解き進めることが可能になります。
TOEICオンライン受験の結果は、どれくらいでわかりますか?
TOEICオンライン受験(IPテスト)の場合、試験後すぐに結果を確認できます。公開テストと比べて、結果が早くわかるのが大きなメリットです。期間内であればPDFファイルでダウンロードもできます。
TOEICオンライン受験のスコアを、履歴書に書くことはできますか?
TOEICオンライン受験(IPテスト)の結果は、履歴書に書くことが可能です。ただし、公式認定証は発行されないため、企業によっては公開テストのスコアを求められる場合があります。
TOEICオンライン受験の際、集中力を維持するためのコツはありますか?
TOEICオンライン受験では、雑音の少ない静かな環境を整えることが大切です。また、普段から集中して学習する習慣をつけ、本番で実力を発揮できるように対策しましょう。
TOEICオンライン受験で、特に注意すべき点はありますか?
TOEICオンライン受験では、試験時間配分が重要です。特にリーディングセクションでは時間不足になりがちです。問題を解く順番やペース配分を事前に練習しておくことをおすすめします。
TOEICオンライン受験は、ヘッドホンを使う必要がありますか?
はい、リスニングセクションではヘッドホンを使用することが推奨されます。音質の良いヘッドホンを使用し、雑音のない環境で受験することで、より集中してリスニング問題に取り組むことができるでしょう。
TOEICオンライン受験の申し込み方法は?
個人での受験は基本的にできません。学校や英会話スクールなどに所属して申し込む必要があります。
TOEICオンライン受験の感想は?
問題の内容自体は従来のTOEIC試験と変わりませんが、パート3とパート4の先読みができないのでリスニングはやや難しく、試験時間が短いためリーディングは集中力が保ちやすいと感じました。
TOEICオンラインテストの点数は?
点数は通常のTOEIC試験と同じですが、問題数が少ないため1問あたりの比重が大きくなります。
TOEICオンライン受験の問題数は?
リスニングセクション45問、リーディングセクション45問の計90問です。
TOEICオンラインテストで高得点を狙おう
ここまで以下の内容について解説してきました。
- TOEICオンラインを個人で受験するには、アメリアや英会話スクールなどに所属する必要がある
- TOEICオンラインを受験するなら、イヤホンやマウスなど試験環境を整えた方が良い
- TOEICオンラインテストも難易度は本試験と大して変わらない
TOEICオンラインで高得点を狙うには、何度か受験してみるのがおすすめです。
ただし、TOEICオンラインテストを受けるには、下記のアメリアや英会話スクールなどの団体に所属する必要があります。
受験のスケジュールを決めたら、まずは団体に登録してみましょう。
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