TOEICのパートごとの時間配分がわからないんだよな
TOEICでは点数が時間配分によって大きく変わってきます。
特にリーディングセクションは制限時間がかなり厳しいため、最後まで解ききれなかったということがよくあるからです。
では、TOEICテストはどういった時間配分で解いていけば良いでしょうか。
この記事ではTOEICパート別の時間配分を紹介していきます。
- TOEICリスニングセクションの時間配分
- TOEICリーディングセクションの理想的な時間配分
- TOEICリーディングセクションのスコア別の時間配分
TOEICで時間が足りなくなる場合の対策については以下の記事が詳しいです。
TOEIC時間配分を身に付けるための教材二選
理想的な時間配分は以下で紹介しますが、実際に問題集などを解いて時間配分を身に付ける必要があります。
そこでおすすめの教材を2つ紹介します。
公式問題集
公式問題集はTOEICを実際に作っている機関が作成している問題集です。
TOEICテスト2回分が収録されていて、最新の問題が反映されているのが特徴です。
値段は高めですが、それ以上の価値がある問題集です。
公式問題集については以下の記事で詳しく扱っています。
スタディサプリTOEIC
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スタディサプリTOEICは人気のあるTOEIC対策アプリです。
スタディサプリTOEICのコンテンツの1つに実戦問題集があります。
TOEIC20回分の模試が解けるというコンテンツです。
時間配分を体に覚えさせるためには十分な量です。
スタディサプリTOEICについては以下の記事内でも詳しく解説しています。
TOEICリスニングセクションの時間配分
パート | 時間 | 問題数 |
---|---|---|
パート1 | 3分 | 6問 |
パート2 | 9分 | 25問 |
パート3 | 17分 | 39問 |
パート4 | 16分 | 30問 |
リスニングセクションはパート1からパート4まであり、全部で約45分間です。
回によって45分や46分の時があり、そこは実際にテスト会場に行ってみないとわかりません。
リスニングセクションは音声が流れた直後に答えをマークします。
自分でパートごとの解答時間を調整することはできません。
ですが、リスニングセクションでも試験時間でやっておくべきことはたくさんあります。
やるべきこととその時間配分をあらかじめ知っておけば、確実にスコアアップにつながりますよ。
パート1:3分で6問を解く
パート1は約3分間で6問を解いていきます。
まず最初に90秒の問題説明(ディレクション)があります。
このディレクションは毎回同じです。
公式問題集にも収録されているので、TOEIC本番や公式問題集を経験した人なら注意して聞く必要はありません。
そのディレクションの間に問題の写真6枚を見ておきましょう。
見るポイントとしては以下が挙げられます。
・人物の服装・動作
・景色やモノの配置
パート2:9分で25問を解く
パート2もパート1と同様に約90秒のディレクションがありますが、これも公式問題集と同じです。
ただし、パート2は問題冊子に設問などが印刷されていないのであらかじめ問題を予測することはできません。
パート2で注意するべきは問題の解答中に次の問題が始まらないようにすることです。
わからなかった問題は引きずらないようにして次の問題が始まる前に適当にマークしましょう。
解答のテンポが重要です。
パート3:17分で39問を解く
パート3とパート4は先読みが重要です。
先読みについては以下の記事内で詳しく解説しています。
パート3はリスニングセクションの中では時間が最も長いパートです。
集中力を切らさないように、先読み⇒解答を繰り返しましょう。
パート4:16分で30問を解く
パート4でも先読みが重要です。
パート3と異なる点は、
- 話者が1人であること
- リスニングセクションの最後のパートなので集中力が切れやすいこと
- パート4が終わったら即座にリーディングセクションが始まること
の3つです。
ただ、基本的にはパート3と解き方は変わりません。
わからない問題は適当にマークするなどして、先読みと解答のテンポを重視しましょう。
TOEICリーディングセクションの理想的な時間配分
ここからは、TOEICの理想的なリーディングセクションの時間配分を紹介していきます。
具体的には以下の表が理想的な時間配分になります。
パート | 問題数 | 理想的な解答時間 |
---|---|---|
パート5 | 30問 | 10分 |
パート6 | 16問 | 8分 |
パート7 | 54問(1つの文章29問+複数の文章25問) | 55分 |
リーディングセクションは75分なので、上の表の通りに解答できれば、見直しの時間を2分確保できます。
ただし、これはあくまで理想的な時間配分だと考えてください。
この時間内に解答し終わるのはTOEIC900点台でなければかなり難しいです。
実際には900点以上の人でも、リーディングセクションで時間が足りなくなる人は少なくありません。
以下、パートごとのポイントをおさえていきます。
パート5:10分で30問を解く
パート5は10分で30問を解きます。
平均すると1問20秒のペースですが、あくまで平均というのがポイントです。
どういうことかというと、
- 簡単な問題は10秒以内で解答する
- 難しい問題には30秒かける
といったメリハリをつけようということです。
語彙問題などの判断に時間がかかる問題は時間をかけないと正答できません。
そのため、簡単な問題を短時間で解答しなければ時間が足りなくなってしまうのです。
簡単な問題にも20秒かけてしまわないように注意しましょう。
パート6:8分で16問を解く
パート6は8分で16問を解きます。
パート6は平均すると1問30秒のペースで解いていくことになります。
ただし、パート5と同様にパート6も簡単な問題にまで30秒かけてしまうと時間が足りなくなります。
パート6は文挿入の問題が出題されますが、文脈をキチンと把握しないと正答できません。
また、パート5より格段に読む量が増えるので、読むのに時間がかかります。
時間内で解答するには、簡単な文法問題などは短時間で解答するようにしましょう。
パート7:55分で54問を解く
パート7は55分で54問を解きます。
平均すると1問1分程度のペースです。
ただし、パート7は後半に行くほど問題が難しくなる傾向があります。
そのため、55分で54問を解くには前半の簡単な問題は1問1分以下のペースで解く必要があります。
注意が必要なのは、パート7を解答時間内に全問解ける人は多くないということです。
TOEIC900点レベルのリーディング力がないとパート7を時間内に解くことはできません。
パート7が全て解き終えることができるようになったら、かなりのTOEIC上級者です。
TOEICリーディングセクションのスコア別の理想的な時間配分
TOEICリーディングセクションのスコア別の理想的な時間配分を紹介していきます。
基本的にスコアが低い人の方がパート5とパート6により時間をかけるべきです。
パート5とパート6は知っていれば解ける問題、例えば文法問題などが多く出題されます。
TOEIC初心者はそうした問題を確実に解くことでスコアアップしましょう。
パート7をたくさん解く速読力を身に付けるより簡単にスコアアップできます。
以下、スコア別の理想的な時間配分を紹介しますが。
TOEIC600点を目指す場合
TOEIC600点を目指す場合の時間配分は以下の表のようになります。
パート | 問題数 | 解答時間 |
---|---|---|
パート5 | 30問 | 15分 |
パート6 | 16問 | 12分 |
パート7 | 54問(1つの文章29問+複数の文章25問) | 48分 |
パート5とパート6に時間をかけて、パート7は残りの時間で解いていきます。
パート7は全て解き終えられなくても、600点は取れます。
パート5とパート6の解ける問題をミスなく解くことがポイントです。
TOEIC800点を目指す場合
TOEIC800点を目指す場合の時間配分は以下の表のようになります。
パート | 問題数 | 解答時間 |
---|---|---|
パート5 | 30問 | 12分 |
パート6 | 16問 | 10分 |
パート7 | 54問(1つの文章29問+複数の文章25問) | 53分 |
TOEIC800点を目指す場合でも、パート7は時間内に解き終えられないでしょう。
パート5とパート6に時間を掛けますが、TOEIC600点を目指す場合より短い時間で解きます。
TOEIC900点を目指す場合
TOEIC900点を目指す場合の時間配分は以下の表のようになります。
パート | 問題数 | 解答時間 |
---|---|---|
パート5 | 30問 | 10分 |
パート6 | 16問 | 8分 |
パート7 | 54問(1つの文章29問+複数の文章25問) | 55分 |
上記の理想的な時間配分と同じ解答時間で解きます。
TOEIC900点を目指すなら、全問解き終えられるくらいのペースで解答していく必要があります。
もちろん全問正解はできなくても構いません。
リスニングセクションのスコアにもよりますが、9割くらいの問題で正答すればTOEIC900点は狙えます。
TOEICの時間配分に関するよくある質問
TOEIC L&Rテストの時間配分は?
TOEIC L&Rテストはリスニングセクション45分、リーディングセクション75分の全120分のテストです。
TOEICパート7の時間配分は?
TOEICパート7は、平均1問1分のペースが理想的です。パート7は後半になるほど難易度が高くなりやすいので、平均1問1分のペースを保つためには前半の問題を早く解く必要があります。
TOEIC午前と午後どっちがいい?
午前と午後で出題される問題の難易度に差はありません。自分のリズムにあった時間帯でテストを受けるのがおすすめです。
TOEICパート5何分で解く?
TOEICパート5は全30問を10分で解くのが理想です。平均して1問20秒のペースで解きましょう。
まとめ:TOEICは解答時間の配分が重要
ここまで以下の内容について解説してきました。
- TOEICリスニングセクションの時間配分
- TOEICリーディングセクションの理想的な時間配分
- TOEICリーディングセクションのスコア別の理想的な時間配分
TOEICでは自分のスコアによって時間配分の目標を決めておくだけで、点数が一気にあがります。
この記事の内容から自分なりの時間配分を設定して、普段の勉強に取り入れましょう。
それだけで本番でのスコアがかなり変わるはずです。