「TOEICのリスニングが聞き取れない。」
「TOEICリスニングで高得点が取りたいけど、対策の仕方がわからない。」
こういったことで悩んでいませんか?
TOECのリスニングは、大学受験のリスニングより速くナチュラルスピードに近いです。
また、音声の変化(リエゾン)が頻繁に起こるので、初めのうちは聞き取りづらいはずです。
ですが、TOEICではリスニングパートはリーディングパートに比べると対策が取りやすく、短期間で高得点を取れるようになる人も少なくありません。
僕も最初はTOEICリスニングがほとんど聞き取れませんでしたが、現在リスニングパートの最高得点は9割を超えています。
そこで、リスニングが苦手な初心者から満点を狙う上級者までを幅広いレベルを対象に、スコアアップを狙うための教材や勉強法など、対策を完全解説します。
TOEICリスニングの勉強における必須ルール4選
TOEICリスニングの勉強する上で、守らなければいけないルールが3つあります。
このルールを守って勉強すれば、大幅なスコアアップが期待できます。
1.音声を聞き流してはいけない
1つ目は音声を聞き流さないということです。
音声を聞き流して勉強しても、勉強したつもりになるだけで、リスニングの力は伸びません。
リスニングは、音声に集中して聞き取ることで実力が付いていきます。
以下はTOEIC公式によるYouTube動画ですが、聞き流さない勉強を推奨しています。
2.完全に聞き取れるようになるまで1つの教材を何度も復習する
リスニングの教材は、完全に聞き取れると思えるまで何度も繰り返し聞きます。
わからないところがあるままだと、リスニングの勉強をした意味がありません。
リスニングの勉強は、聞き取れなかったところを完全に聞き取れるようになることが目的です。
何度も復習をすることが大切です。
3.自分なりに解釈して理解する
考えてリスニング学習をすることで、リスニングの力はめきめき伸びていきます。
例えば、
- この単語はこう聞こえるんだな。
- 短縮形になるとこう聞こえるんだ。
といった風に、自分で理解しながら勉強することで、聞き取れなかった部分がすんなり聞き取れるようになります。
逆に、理解が不十分な状態のままリスニング学習をしていても、聞き取れるようにはなりません。
4.英語学習を楽しむ
楽しみながら勉強すると実力が付きやすいです。
YouTubeが好きな人はYouTube、音楽が好きな人は洋楽で勉強すると、モチベーションも上がります。
YouTubeで言えば、最近は英語学習系のチャンネルもあり、活用しない手はないです。
「ただよび」チャンネルにはTOEIC対策に特化した動画も数多くあります。
もう一つ、ジャパンタイムズアルファの編集長の動画もおすすめです。
英単語や表現を解説する講義動画になっているので、語彙力が身に付きます。
TOEICリスニングが聞き取れない原因と対策
まず、TOEICリスニングが聞き取れない原因を以下の4つに分け、それぞれの原因に対する対策を紹介していきます。
- 単音が聞きとれない
- 単音はわかるけど単語がわからない
- 単語はわかるけど英文の意味がわからない
- 英文を読めばわかるけど聞き取れない
原因1 単音が聞きとれない
一つ目は、単音が聞き取れなくて、リスニングが聞き取れない場合です。
これは、英語の発音がわからないため、聞き取れなくなっている可能性が高いです。
リスニングでは、「自分で発音できない音は聞き取れない」というような、格言もあります。
そのため、英語の発音を一通り勉強することが一番の対策になります。
対策 発音を身に付ける

「英語耳」は、英語の発音を自分でも再現できるようになる、発音参考書です。
「英語耳」をマスターすれば、hatとhut、batとbutのような細かな発音の違いもよくわかり、自分でも発音できるようになります。
解説がわかりやすいので、初心者から上級者まで、あらゆるレベルの人に向いています。
原因2 単音はわかるけど単語がわからない
単音は聞き取れるけど単語の意味がわからないという場合、単語の知識が不足している可能性が非常に高いです。
単語の意味がわからなければ、リスニングで音が聞き取れたとしても、何を言っているのか意味が理解できません。
この場合、単語の意味と発音を一緒に覚えるのが一番の対策になります。
対策 TOEIC頻出英単語を覚える

「金のフレーズ」は、TOEIC頻出英単語をほとんど網羅している英単語帳です。
音声が無料でダウンロードできるので、単語の発音を覚えるのにも適しています。
単語の意味と発音を合わせて覚えれば、リスニングした単語の意味もわかるようになります。

原因3 単語はわかるけど英文の意味がわからない
単語が聞き取れて意味はわかるけど、英文になると意味がわからなくなる。
この場合は、英文法の知識が不足している可能性が高いです。
基本的に英文を読んで意味がわからない場合、リスニングをしても意味はわかりません。
そのため、対策としては、英文法のルールを身に付けて、英文がスムーズにわかる状態にします。
対策 基礎英文法を固める

「Mr. Evineの 中学英文法を修了するドリル」は、中学校レベルの基礎的な英文法を網羅している上に、英文を読むための方法についても触れています。
また、音声ダウンロードもできるので、英文法とリスニングを同時に学ぶことができます。
この一冊を読めば、TOEICレベルの英文を理解できる英文法の知識が身に付き、リスニングも理解できるようになるはずです。
原因4 英文を読めばわかるけど聞き取れない
英文を読めばわかる場合は、英文法と英単語の知識は十分にあるはずです。
それでもリスニングが聞き取れないのは、リエゾンと呼ばれる音の変化に慣れていないのだと思われます。
リエゾンを知らないと、単語は聞き取れても、単語の間でリエゾンが発生すると、途端に聞き取れなくなります。
そこで、リエゾンを集中的に勉強するためのおすすめ参考書を紹介します。
対策 リエゾン(音の変化)を学習する
「英語リスニングのお医者さん」は、リエゾンを集中的にあつかっているリスニング参考書です。
TOEICリスニングの参考書というわけではないのですが、リエゾンの原則を理解するには、この一冊を勉強すれば十分です。
また、音声のスピードがかなり速めなので、リスニング力も身に付きます。
TOEICリスニング パート別勉強法&教材
TOEICリスニングは、パート別で勉強した方が効率良く対策できます。
- Part1&2の短い英文のリスニング対策
- Part3&4の長い英文のリスニング対策
に分けると、勉強がスムーズに進みます。
また、特にリスニング初心者の場合、Part1&2を勉強してからPart3&4を勉強すると、リスニングの力が伸びやすくなります。
そこで、パート別のリスニング勉強法とおすすめの教材を紹介します。
Part1&2のおすすめ勉強法とおすすめ教材
まずPart1&2対策のおすすめ勉強法とおすすめの教材を紹介します。
おすすめ勉強法 ディクテーション
Part1&2のおすすめ勉強法はディクテーションです。
Part1&2は音声の英文が短いのが特徴です。
そのため、細かい部分までリスニングができるようになると、高得点が取れるようになります。
細かい部分のリスニングができるためにはディクテーションが最適です。
ディクテーションとは、リスニングした音声を書き出すことをいいます。
紙とペンでディクテーションをしてもいいのですが、最近はディクテーション用のアプリが出ているので、アプリで学習するのがおすすめです。
おすすめ教材&アプリ1 ALL IN ONE
ALL IN ONEは語彙・リスニング・リーディングが一度に勉強できる教材です。
おすすめポイントは、パソコン(Windows)用のディクテーションアプリが付いている点です。
音声を聞きながら、パソコンでタイピングをしてディクテーションができるのですが、非常に使い勝手がよいです。
Windowsのパソコンを持っていない人や、iPhoneでディクテーションをしたい人にはiPhone用アプリもあり、アプリの方がリーズナブルです。
おすすめアプリ2 スタディサプリTOEIC
おすすめの教材2つ目は、スタディサプリTOEICです。
スタディサプリTOEICは、ディクテーションがアプリ上でできるようになっています。
ALL IN ONEよりやや易しめなので、リスニング初心者にはこちらの方がおすすめです。
スマートフォンやウェブでも使えるところもポイントの1つです。

Part3&4のおすすめ勉強法とおすすめ教材
Part3&4の特徴は、リスニングする英文が複数あることです。
1つの英文が理解できていないうちに次の英文が流れると、解釈が間に合わなくなってしまいます。
そのため、リスニングした英文を理解するスピードが求められます。
おすすめ勉強法1 シャドーイング
そこでおすすめの勉強法がシャドーイングです。
シャドーイングは、音声から少し遅れて自分で発音するというリスニングのトレーニングです。
高度な勉強法ではありますが、そのぶん効果は抜群で、リスニングの聞き取りの力と英文を理解するスピードが急激に上がります。
もともとは通訳者が行っていたトレーニングなので、その効果は立証済みです。
おすすめ教材 鬼の変速リスニング

シャドーイングを行う教材としておすすめなのが、「鬼の変速リスニング」です。
「鬼の変速リスニング」は、その名の通り、さまざまなリスニングの音声を収録してある参考書です。
ですが、ここでおすすめしたいのは、シャドーイングのコツやポイントを音声で解説している点です。
実際にシャドーイングをしている音声を聞くこともできるので、非常に参考になるはずです。
おすすめ勉強法2 倍速リスニング
次におすすめの勉強法は「倍速リスニング」です。
「倍速リスニング」とは、リスニング音声を高速にして聞き取る勉強法をいいます。
「倍速リスニング」を行うと、音声を理解するスピードが上がるため、通常のリスニングがゆっくりと聞こえるようになります。
TOEICリスニングの勉強法の中でもかなりの高難度ですが、「倍速リスニング」で繰り返し勉強することで、リスニング満点も夢ではなくなります。
おすすめアプリ abceed
Part3&4用のおすすめアプリは「abceed」です。
「abceed」は、アプリ内で参考書を購入して学習ができるという珍しいアプリです。
「abceed」のおすすめポイントは音声の速度を変えられる点です。
1.5倍速や2倍速といった「倍速リスニング」が手軽に行えます。
アプリ内で参考書を購入する必要があるので、有料になってしまいますが、非常におすすめのアプリです。
TOEICリスニング対策 本番で使えるパート別攻略のコツ
TOEICリスニング攻略のコツは、Part1・Part2・Part3&4の3つに分けて考えます。

TOEIC Part1攻略のコツ
Part1のコツ
- あらかじめ写真をよく見ておく。
- 時制・態をしっかり聞き取る。
- 「金のフレーズ」などでPart1頻出表現をマスターする。
- 悩んだときは、消去法を使う。
TOEIC Part2攻略のコツ
Part2のコツ
- 疑問詞を確実に聞き取る。
- 悩んだときには消去法を使う。
- わからない問題があっても、こだわりすぎないようにして、次の問題に備える。
TOEIC Part3&4攻略のコツ
Part3&4のコツ
- 音声が流れる前に設問を読んでおく(先読み)。
- 先読みと回答のリズムを普段の学習から意識しておく。
- 設問のマークは最初は簡単にしておき、Part4の最後の設問が流れているときに再度しっかりマークする。
TOEICリスニングはしっかり対策すれば高得点が取れる
ここまで
- TOEICリスニングが聞き取れない原因と対策
- TOEICリスニングのパート別勉強法とおすすめ教材
- TOEICリスニングのパート別の特徴
- TOEICリスニングのパート別のコツ
について解説しました。
これでTOEICリスニング対策の方針が立ったと思います。
あとは、しっかり勉強して高得点を取るのみです。