TOEIC900点って難しすぎない?
TOEIC900点取得は決して簡単ではありませんが、しっかり対策すれば十分達成できるスコアです。
実際に、僕もTOEIC930点を取得していますし、TOEIC900点は無理な点数ではありません。
この記事ではTOEIC900点をデータで分析した上で、取得までの道筋を示していきます。
主に以下の内容について解説しています。
- TOEIC900点を数値で表したすごさと難易度
- TOEIC900点を取るのに必要な勉強時間
- TOEIC900点の正答率と許容されるミス数
- TOEIC900点を取るメリットとTOEIC900点の英語力
TOEIC900点を取るのにおすすめの参考書などについては以下の記事で詳しく扱っています。
TOEIC900点を効率良く取るための勉強法についてはこちらの記事を参照してください。
TOEIC900点のすごさと難易度を数字で比較
まず、TOEIC900点のすごさと難易度をわかりやすく数字で解説します。
以下の指標でTOEIC900点のすごさを紹介していきます。
- TOEIC900点取得者の割合
- TOEIC900点を他の英語試験で換算
- TOEIC900点の偏差値
TOEIC900点は上位何%?
TOEIC900点取得者の割合はおよそ4%と考えられます。
TOEICの公式サイトによると、2021年度のTOEICで895点以上を獲得した割合は約4.2%と言うことですので、TOEIC900点を取得する人の割合もほぼその値と思われるためです。
4%というと、およそ25人に1人の割合です。
かなり少ないことがわかりますね。
TOEIC900点は他の英語試験だとどのレベル?
TOEIC900点を他の英語試験で換算すると以下のようになります。
- 英検準一級
- IELTS5.5~6.5
- TOEFL IBT72~94
- CEFR B2
以上のデータは文部科学省の資料によるものです。
ただし、TOEICを他の資格試験は一概には比べられません。TOEIC L&Rテストにはライティングとスピーキングがないためです。
また、TOEICはビジネスで使われる英語が多く出題されますが、よく使われる表現はそれぞれの資格試験で異なってきます。
そのため、TOEIC900点と他の英語試験を単純比較するのは難しいです。
上記の、「TOEIC900点と近いレベルの英語資格」はあくまでも目安程度にしましょう。
TOEIC900点の偏差値は?
TOEIC900点の偏差値はおよそ68です。
この数字は、第327回(2023年6月25日 午後)の公開テストの結果から計算したものです。
偏差値68というと、大学受験でいえば早慶などの最難関私大や旧帝大、医学部に匹敵します。
そのため、TOEIC900点はかなり難易度が高いと考えて間違いありません。
TOEIC900点取得に必要な勉強時間
ここではTOEIC900点を取るのに必要な勉強時間について下記の内容について解説していきます。
- 現在のスコアとTOEIC900点取得にかかる勉強時間の関係
- TOEIC900点取得にかかる勉強期間
- TOEIC900点取得するために毎日何時間勉強すればよいか
現在のスコアとTOEIC900点取得にかかる勉強時間の関係
TOEIC900点を取るのに必要な勉強時間は以下の表のようになります。
現在のスコア | TOEIC900点を取るのに必要な勉強時間 |
---|---|
500点 | 800~1,200時間 |
600点 | 600~900時間 |
700点 | 400~600時間 |
800点 | 200~400時間 |
Oxford University Pressによると現在のTOEICスコアと目標スコアによる勉強時間の関係は以下の表のようになります。
この図から、TOEICのスコアを100点上げるには200~300時間の勉強が必要とわかります。
そこから、TOEIC900点に必要な勉強時間を計算すると最初の表のようになるわけです。
ただし、TOEICはスコアが上がっていくと同じスコア幅を上げるにしても勉強時間が長くなっていきます。
例えば、TOEIC500点からTOEIC600点を取るのと、TOEIC800点からTOEIC900点を取るのでは後者の方が勉強時間は長くなる傾向にあります。
同じ時間勉強していても、スコアの伸びが悪くなる点には注意が必要です。
TOEIC900点を取得するのに必要な勉強期間
現在のスコアにもよりますが、TOEIC900点を取るにはある程度長い勉強期間が必要です。
例えば、毎日1時間TOEICの勉強をした場合、学習時間は1年間で365時間ほどになります。
この場合、すでに述べた通り、スコアは100点~200点程度上がることになります。
1年間で100点から200点しか上がらないわけですから、現在のスコア次第ではTOEIC900点を取るのに数年かかってしまう場合もあります。
何年も継続してTOEIC学習するのはかなり骨が折れるので、1日の勉強時間を増やして勉強期間を短縮したいところです。
短期間でTOEIC900点を取るには毎日何時間勉強すればいい?
TOEIC900点を短期間で取得するには、毎日3時間以上学習するのがおすすめです。
毎日3時間勉強すると、1年間で1,000時間ほど勉強時間がうまれます。
そうすると、現在TOEIC600点台でも1年間でTOEIC900点を取れる計算になります。
1年間なら、英語学習も継続できるのではないでしょうか。
短期間で900点を目指すのであれば、勉強時間は1日3時間以上というのが一つの目安です。
TOEIC900点の正答率と許容ミス数
TOEIC900点取得に必要となる正答率と許容されるミス数について解説していきます。
ポイントは以下の二つです。
- TOEIC900点の正答率はおよそ90%
- 許容されるミス数はおよそ20問
一つずつ解説していきます。
TOEIC900点を取るのに必要な正答率
TOEIC900点の正答率はおよそ90%です。
「およそ」となっているのは、TOEICの正答数とスコアが正比例しないためです。
例えば、TOEICだと正答数0問だと0点ではなく、10点です。
正答数が200問ではなくても受験したテストによっては満点の場合があります。
特にリスニングセクションは数問ミスをしても満点を取れます。
この辺りの話はちょっと複雑なので、90%正解できていれば900点は取れると考えてもらって問題ありません。
TOEIC900点を取るには何問まで間違えてもよいか
TOEIC900点を取るのに、許容されるミス数はおよそ20問です。
ここでも「およそ」となっていますが、ミス数が20問であればTOEIC900点はだいたい取れます。
TOEIC900点取得を考えている場合は、まずはセクション毎、次にPart毎に区切って間違えてもいい問題数を計算しましょう。
- リスニングとリーディングどちらが得意か
- 短文と長文でどちらが得意か
など、自分の得意不得意から計算するのがおすすめです。
・Part毎にミスしてもよい問題数を自分なりに算出しよう
TOEIC900点取得によるメリット
TOEIC900点を取得するメリットはたくさんありますが、主なものは以下の2つです。
- 高い英語力を示せる
- 就職・転職で有利になる
順に解説していきます。
高い英語力を示せる
TOEIC900点を取ると、高い英語力を持っているとみなされます。
上述した通り、TOEIC900点以上は全体の4%程度です。高い英語力の証明になります。
そのため、社会人であれば任される仕事も変わってくる場合がありますし、職種によっては収入も増えることがあるでしょう。
周りからの見られ方がかなり大きく変わってくるはずです。
就職・転職で有利になる
TOEIC900点があれば、就職や転職の際に強いアピールポイントになります。
近年、英語はますます重視されています。TOEIC900点は高い英語力の客観的な証拠となるので、企業から評価が高くなるのです。
また、TOEIC900点取得によって「継続して努力ができる」という証明にもなります。
TOEIC900点を取ることで、就職や転職でさまざまな面でプラスに働くわけです。
TOEIC900点の英語力
では、TOEIC900点の英語力とはどの程度のレベルでしょうか。
TOEIC900点レベルの英語力を以下の指標で表していきます。
- 語彙力
- 文法力
- リスニング力
- リーディング力
語彙力
TOEICで900点を取るには、8,000語から9,000語程度の英単語を覚えている必要があります。
大学受験に必要な英単語数が約4,000語~6,000語と言われているので、その2倍程度の英単語の知識が必要という計算になります。
文法力
TOEIC900点レベルになると、文法に関して知識の穴があってはいけません。
簡単な問題からかなり突っ込んだ知識を問われる問題まで、まんべんなく答えられる文法力が必要です。
また、TOEICでは文法だけでなく語法の知識も必要になってきます。
Part5の学習が文法だけに偏らないよう、注意が必要です。
リスニング力
TOEICのリスニングが9割以上聞き取れるレベルになれば、TOEIC900点が狙えるレベルにあります。
実はTOEICのリスニングは満点保持者でも全て完全には聞き取れてはいないことはよくあるそうです。
例えば、日本人でも日本語を聞き取れていないことはよくありますよね?
同じように英語のネイティブでも、英語リスニングがすべて聞き取れているとは限りません。
TOEIC900点以上を狙うならリスニングセクションで満点近いスコアが欲しいところですが、9割方聞き取れていれば、ほとんどの設問には正答できるはずです。
リーディング力
TOEIC900点には、毎分160語の速度でリーディングができると有利です。
設問を解く時間にもよりますが、毎分160語読めていれば、最後の問題まで解き終える計算になるためです。
ただし、この速度はリーディングセクションを読む平均速度であって、最高速度ではない点に注意しましょう。
自分がどのくらいの速度でリーディングできているか調べるには、「レシピー」というアプリが便利です。
レシピーについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
TOEIC900点のよくある質問
TOEIC900点ってどのくらいのレベル?
TOEIC900点は、偏差値でいうと68程度です。
大学受験で言えば最難関私大や旧帝大、医学部のレベルにあたります。
TOEIC900点は英検何級?
TOEIC900点は英検準一級レベルと言われています。
ただし、英検にはライティングとスピーキングがあるので一概には比較できません。
TOEIC900点は上位何%?
TOEIC900点は上位からおよそ4%と推定されます
TOEIC公式サイトによると、2021年度のTOEICで895点以上を獲得した割合は、約4.2%と言うことですので、TOEIC900点の割合もその値に近いと思われるためです。
TOEIC900点の偏差値はいくつ?
TOEIC900点の偏差値はおよそ68です。
この数値は第327回(2023年6月25日 午後)の公開テストの結果から計算したものです。
TOEIC900点を取得して高い英語力を示そう!
ここまで以下の内容について解説してきました。
- TOEIC900点の難易度は高い
- TOEIC900点取得者の割合はおよそ4%
- TOEIC900点を取るの必要な勉強時間は現在のスコアによって異なる
- TOEIC900点に必要な正答率はおよそ90%で、許容されるミス数は20問弱
この記事で、TOEIC900点を取るということがどんなことなのか実感いただけたかと思います。
ただし、TOEIC900点は正しく戦略を立てれば、早期の達成も可能です。
この記事を十二分に活かして、TOEIC900点を奪取しましょう!