「TOEICでもっと点数が上がる解き方はないだろうか?」
そんな風に思ったことはありませんか?
TOEICは解き方次第で点数が大きく左右されるテストです。
例えば、パート3.4では「先読み」をするだけでスコアが50点以上変わることもあります。
このページでは幅広いスコアの人を対象にTOEICの解き方のコツをまとめてみました。
ぜひ参考にして、TOEICスコアで高得点を狙ってください!
TOEICリスニングで高得点を取るコツ
リスニングパートの各パート毎の攻略の前に、リスニングパート全体で使える解き方のコツを紹介します。
1.消去法を使う
TOEICは選択式のテストです。
確実な正答の選択肢が分からなくても、自分が聴き取れた選択肢が間違いだとわかったら、その選択肢は正答から除外します。
これだけだと高得点にはあまり繋がらないんじゃないか?と思うかもしれません。
しかし、パート2など三択の問題では、1つ選択肢が削れるだけで正解率が約33%から50%にまで上がります。
1問だけでは効果は薄いかもしれませんが、リスニングパートは全部で100問あります。
消去法を活用するだけで、かなりの効果が得られます。
2.正解だと思う選択肢を指でマークする
「正解だと思う選択肢を指でマークする」とはどういうことか説明します。
例えば、パート1では4つの英文のナレーションが流れます。
ナレーションの途中で「Bが正解っぽいな」と思ったら、利き手と反対の手でBの選択肢を指さします。
そうすると、残りのCとDの選択肢を聞いている間に、
「どこで正解だと思ったんだっけ??」
と忘れてしまったときに役立つのです。
もちろん、Bが確実に正解だと思えたらすぐに解答用紙にマークしてもいいのですが、これは100%の自信がないときは危険です。
特にパート3&4はリスニングのナレーションが長く、設問も多いです。
そのため、答えを暗記しながらリスニングするのは非常に難しいはずです。
その代わりに指を3本使って、3問分の答えを指でマークしておけば集中力の消費も減り、スムーズに答えられます。
この方法は以下の本に詳しいので、ぜひ参考にしてみてください。
TOEICパート1で高得点を取るコツ
TOEIC パート1は写真描写問題です。
リスニングパートの最初なので、できる限りミスしないようにしたいですよね。
ここでは、基本的な2つのコツを紹介します。
1.写真を注意深く見る
まずは写真をよく見ましょう。
パート1はディレクション(問題の説明)が長いので、ゆっくり写真を見ることができます。
最初のパートなので緊張している場合もありますので、深呼吸をしてリラックスしながら写真を見ましょう。
見るポイントは、
- 人物
- 人物がしている動作
- 特徴的な風景
です。
この3つのポイントに特に注目しましょう。
2.時制・受身をしっかり聴き取る
パート1で出題される難しめの問題で、
- 動作しているのか、動作が終わっているのか
- 何かをしているのか、されているのか
といった点が正解に絡むことがあります。
基本的にパート1で流れる英文は現在形や現在進行形が多いのですが、現在完了形や受動態が絡んだりする難問も出題されます。
しかし、こういった問題も、注意して聞き取れば冷静に対処して正解を導きだせます。
時制・態を注意して聞き取ることが、パート1で高得点を出すコツです。
TOEIC パート2で高得点を取るコツ
パート2は全25問で比較的ナレーションも短いです。
パート2はリスニングパートの中では、最も直前対策が立てやすいパートでもあります。
以下のコツをマスターすれば高得点が取れるはずです。
1.最初の3語を聞きのがさないようにする
パート2の質問文の最初の3語を確実に聞き取るようにしましょう。
これができるだけでパート2は7割近く正解することができるはずです。
なぜ、最初の3語が重要かというと、パート2では疑問文が多く出題されるので、疑問詞と主語が聞き取れれば多くの問題で正答率が上がるからです。
例えば、
How many copies ~ ?
という英文が流れた場合、最初の3語を聞き取れば、質問者が「何冊~ですか?」と聞いていることがわかります。
そうすると、答えは数に関係があるのではないかというアタリが付けられるので、かなり絞られてきますよね。
もちろん、
「今は必要ありません。」
など、数に関係ない答えになる可能性もあるので、その点は注意しましょう。
2.似た音のトリックに引っかからない
パート2でよく出題される問題形式の1つに似た音のトリック使った問題があります。
有名なのは、「coffee」と「copy」の発音が似ていることを利用した問題で、よく出題されます。
よく音声を聞くことで、混乱せずに正答できるようになります。
3.質問文で出た単語が含まれた選択肢はほぼ不正解になる
質問文で出た単語が含まれた選択肢は9割方不正解になると言われます。
質問文や選択肢が正確に聞き取れないと、回答者は部分的に聞こえた音だけで正解・不正解を判断します。
そのため、質問文と似た音が含まれた選択肢は正解として魅力的に聞こえてしまうのです。
これを知識として知っておくだけで、パート2で楽に選択肢を消去することができます。
ただし、9割程度の確率ということを忘れないでください。
稀に、このルールとは逆の選択肢が正解になることがあります。
TOEIC パート3&4で高得点を取るコツ
TOEIC パート3&4はリスニングパートの中ではナレーションが長いので集中力が要求されます。
しかし、ここでも休んでいる暇はなく、常に問題に集中しなければなりません。
1つでも多くの問題に正解するためのコツを紹介したいと思います。
1.設問の先読みをする
問題の先読みは必須です。
問題の先読みとは、問題の音声が流れる前にその3問の設問を読み、問題の設問の音声が流れている間に次の3問の設問を読むテクニックのことを言います。
先読みをすることによって、話の流れがある程度分かるので、ナレーションのどこを注意して聞けばいいのかがわかるので、高得点が取りやすくなります。
普段から公式問題集や模試問題集で、先読みのタイミングとリズムに慣れておきましょう。
2.問題文が流れている間は、設問をうっすら見る
問題文が流れている間は、目をつぶらずに設問をうっすら見るようにしましょう。
意識を90%リスニングにあてて、残りの10%で設問を見るのがベストです。
そうすると、問題の設問が流れる前に問題が解けます。
解けた問題はまだマークせずに、選択肢の横に指を置いておきましょう。
設問文が流れ始めてからマークをします。
この時マークは分かりやすく線を一本引く程度の簡単なものにしておきます。
3.最後の設問が流れている間にキチンとマークをする
パート4の最後の設問の読み上げが終わるとリーディングパートが始まりますが、この最後の設問の読み上げ時に、パート3&4の全てのマークを素早く丁寧に塗りつぶします。
この時、次のようなマークシート用の文房具があるとマークにかかる時間が少なくて済みます。
その上、シャープペンシルだと芯が折れても大丈夫なので安心です。
TOEICリーディングパートで高得点を取る解き方のコツ
厳しい制限時間のあるTOEICリーディングパートでハイスコアを取るポイントは2つあります。
- 早く解く
- 正確に解く
の2つです。
この2つが実現できれば、高得点は達成できますが、そう簡単ではありません。
そこで、特にタイムマネージメントに着目したコツを紹介していきます。
1.1つの問題にこだわりすぎない
1つの問題に配分できる時間を自分で考えておきます。
その時間を超えたら、その問題は適当にマークして、次の問題に取りかかりましょう。
なぜ1つの問題にこだわってはいけないのでしょうか?
それは、TOEICではどの1問の正答も等しくスコアとして換算されるためです。
多くの簡単な問題に正解した方が、難問1問に正解するよりハイスコアがでる仕組みになっているのです。
またパート5では知識問題でわからない問題は素早く適当にマークしましょう。
知識問題では、いくら時間を掛けても知識がなければ正答はできないからです。
2.リーディングパートの時間配分のコツ
リーディングパートでは時間配分も考えておかなければなりません。
理想的な時間配分は、
- パート5・・・12分
- パート6・・・8分
- パート7・・・55分
ですが、これはTOEIC上級者向けの時間配分です。
TOEIC上級者以外だと、パート7を55分で解ける人は少ないですし、そもそも最後の問題にまでたどり着けません。
自分なりの時間配分をある程度考えておき、それを目安に普段から問題を解く練習をしておきましょう。
リーディングパートの時間配分については以下の記事が詳しいです。
TOEIC パート5で高得点を取るコツ
TOEIC パート5はリーディングパートの中では最も対策が立てやすいパートです。
解き方のパターンがある程度決まっている上、知識問題が多いからです。
1.1問平均10~30秒で解く
パート5は1問平均10~30秒で解くのが理想です。
ここで20秒の幅があるのは、早く解ける問題と時間が掛かる問題があるからです。
早く解ける問題というのは、空欄の前後を見るだけで正答が分かる問題のことです。
文法問題のパターン問題に多いので、できる限り早く解くことを心掛けます。
少し時間が掛かる問題というのは、問題文全体を読まないと解けない問題です。
語彙問題に多いのが特徴の1つとしてあげられます。
問題によって、掛ける時間のメリハリを付けて解いていきましょう
2.時間がかかっても解けない問題は適当にマークしてとばす
パート5では、30秒かかってもわからない問題は1分考えてもわからないことがほとんどです。
こうした場合は、素早く適当にマークして次の問題に移りましょう。
リーディングパートは時間との戦いなので、むやみに時間を使ってはいけません。
TOEIC パート6で高得点を取るコツ
TOEIC パート6はパート5とパート7の中間的な存在です。
パート7のように読む量はありますが、パート5のような文法問題や語彙問題なども出てきたりします。
1.1つの文章2分、トータル8分で解くのが理想
パート6では4つの文章が出題されます。1つの文章に4つの問題があるので、全部で16問で構成されていることになります。
パート6を解く理想の時間配分は、1つの文章につき2分です。
このペースを守っていれば、パート7にも十分な時間が回せるようになります。
普段から時間を計って問題を解いて、時間感覚を身につけておきましょう。
2.文補充問題は論理の流れに注目する
文補充問題は新形式のTOEICになってから出題されるようになりました。
文補充問題を解くには、数多くの問題を考えて解いた経験が重要になります。
文補充問題は大がかりな文脈問題なので考えて解くことが大切なのです。
次の問題集は、パート6のみに焦点を当てている数少ない問題集です。
この1冊で、文補充問題も自信を持って解けるようになります。
TOEIC パート7で高得点を取るコツ
パート7はまさに時間との戦いになります。
パート7は問題数が多く、文章量も多いので、リーディングスピードと集中力が必要になってきます。
しかし、そこでも解き方のコツは存在します。
リーディング力と解き方のコツでパート7を攻略しましょう!
1.54問を55分で解くのが理想
おおよそですが、パート7の全54問を55分で解くのが一般的に理想的な時間配分だと言われています。
ただ、全ての問題に1分ずつ掛けてもいいというわけではありません。
パート7は基本的に後半に行くほど難しくなっていきますし、複数の文章を参照する問題も出てきます。
そういった問題では1問で1分を超えることを想定しておかなければなりません。
逆に言うと、前半の簡単な問題は1分以内で解くことがポイントになってきます。
2.設問を1問読んで問題文を読む。を繰り返す
「設問を1問読んで、問われている内容を知ってから問題文を読み、設問を解く。」
これが基本です。
パート7の問題は基本的に若い番号から順番に問題文に解答の根拠が出てくるので非常に有効なアプローチになります。
ただし、設問にNOTが入っている問題は別です。
NOTが入っている問題は問題文の広い範囲を読まないと解けないので、見つけたら早い段階で解答の根拠を探していきましょう。
3.複数の文章を読む問題に慣れるには
複数の文章を読む問題を苦手とする人が多いようですが、これは数をこなすのが一番だと思われます。
複数の文章を読む問題は、必ず全ての文章が答えの根拠に関わってきます。
途中までの問題は、1つの文章だけで解決できても、後半の問題は全ての文章を読まなければならないのです。
これには長い文章を読む訓練をしておく必要があります。
以下の問題集は複数の文章の問題に的を絞った問題集です。
終わりに
ここまでTOEICの各パート別で高得点を取るコツを書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。
基本的にTOEICは各パート毎に解き方のコツが異なるので、全パートのコツをつかむまでは時間が掛かりそうだと思われがちですが、コツの数は限られているので実はそれほど大変でもありません。
ある程度の基本が身に付いたらTOEIC形式の問題集に挑戦して早めに解き方のコツを身につけましょう。